食のレーダー
Vol.4 食器メーカー・製品開発

藤巻隆憲さん ニッコー株式会社
第三営業部 部長
藤巻隆憲さん






FP:ニッコーさんの歴史についてお伺いします。

藤巻:石川県金沢市でわが国最初の硬質陶器の製造が試みられて3年後の明治41年(1908年)旧藩主前田家の当地の有力者によって日本硬質陶器株式会社が設立されました。
大正6年(1917年)には韓国に進出し、世界でも有数の生産規模を誇りました。
第2次世界大戦の試練を乗り越え、昭和36年(1961年)本社工場を現在の石川県松任市に移し、硬質陶器のトップメーカーの地位を確立しました。
昭和43年(1968年)にニューヨークに直販会社を、昭和48年(1973年)には東南アジア最大の生産能力を持つ食器工場を現地資本と合弁でマレーシアに設立しました。
昭和58年(1983年)には社名を日本硬質陶器株式会社からニッコー株式会社に変更しました。さらに平成3年(1991年)にはタイに現地資本と合弁で高級陶器工場を設立しています。

FP:食器作りにおいてのご苦労の点やニッコーさんならではの個性についてお伺いしたいのですが。

藤巻:まず弊社の特徴としていえることは取り扱う素材が多いということではないかと思います。硬質陶器、ポーンチャイナ、白磁、強化陶器、超強度耐熱陶器、そして磁器と7種類の素材を取り扱っています。
私は4年前から営業に移りましたが、以前は製作管理を長年やっておりました。オリジナルデザインの仕事においては、そのお客様のある地域の情報収集からアイデアを抽出したり、キーマンのものの考え方を念頭において提案し、採用になったケースが多くあります。 印象深い仕事の中にダイエー様が福岡にシーホークというホテルを開設された時のことを思い返します。普通はメインダイニングはフランス料理が多いのですが、こちらは広東料理レストランにしたいという意向でした。店名は「龍殿」です。実は中内オーナーが中国のことを勉強されているという情報をもっていたのでその話もうなづけました。
さて食器デザインのアイデアワークですが、普通は龍のモチーフをデザインするわけですが、店内の内装を拝見すると龍が随所に存在していたため避けました。雲が龍を呼ぶという語りがあり、プレートの周りを雲のデザインにし、中央には漢詩を私が作り、デザイナーに描かせて提案しました。
「中庸以って徳と為し、内に在りては孝慈を重んず。心を尽くし、衆に報わるを功とし、龍殿に昇りて食を楽しむ」。
実は文字を拾っていくと中内オーナーが龍になるという詩なのです。この変わった提案がオーナーの目にとまり、採用になりました。私はこれからの食は豊かな幸福感を味わい脳を楽しませる時代であると考えています。そのための食器の役割の重要度を弊社ニッコーは感じ、力を尽くしてまいります。

商品写真



1.食の仕掛人たち
「わずか5人の厨房スタッフで、約400食の宴会メニューをこなす新調理システム」
INDEX
Vol.4 目次へ
[ 箱根プリンスホテル 渡辺 彰 料理長 ]
2.季節のメニューアイデア
「秋の料理」
[ リストランテ チャオ ] [ ホテルハマツ ]
3.食のレーダー
「Vol.4 食器メーカー・製品開発」
[ (株)ノリタケ・カンパニーリミテド ] [ ニッコー(株) ] [ 鳴海陶器(株) ]


FOOD PRESS
FOOD PRESS トップページへ