お客様事例une osaka
地上30階で演出する、
「たったひとつの」
ウエディング体験
大阪の街並みを見下ろす30階フロアにある「天空の回廊チャペル」。大樹のように全方位に広がるアーチ曲線で構成された柔らかな空間に、自然光が差し込みます
大阪・淀屋橋エリアに誕生した高さ約150mの複合ビル。その30階に、結婚式を主体とするイベントスペース「une osaka(ユヌ大阪)」が開業しました。現代建築と自然とが調和する美しい場所で、大切な人たちと過ごす「たったひとつの」ブライダル体験を提供する施設です。お客様の期待を超える、手の込んだ披露宴メニューをウエディングで実現する仕組みづくりの一環として、厨房には最新の調理機器を導入しておられます。
「ウエディングのすばらしさを
伝えていきたい」
- 力強さと透明感を融合させた、彫刻的なデザインの披露宴会場
京阪本線と大阪メトロ御堂筋線の2路線が乗り入れる淀屋橋駅。このエリアの新しいランドマークとして2025年春に竣工した高さ約150mの「淀屋橋ステーションワン」30階に2025年9月、結婚式を主体とするイベントスペース「une osaka(ユヌ大阪)」が開業しました。経営は、ブライダル事業を中心に、ホテルやレストラン、フォトスタジオなどを全国に展開しているディライト株式会社(奈良県奈良市、出口哲也代表取締役)です。
大阪の街並みを見下ろす「天空の回廊チャペル」で式を挙げ、彫刻的なデザインのバンケットで、かけがえのない時間をゲストと過ごす。現代建築と自然の調和が美しい場所における「たったひとつの体験」をune osakaでは提供しています。uneはフランス語で「1つの」という意味で、施設名には、「たったひとつの体験」を届ける、あるいは、一人ひとりの個性を掛け合わせながら式を作る、という思いが込められているそうです。
「私たちはこの空間でブライダルのすばらしさを伝えていきたいと考えています。結婚をしても式を挙げない『ナシ婚』が増える傾向にある中で、une osakaをお選びいただくことで、『やってよかった』と感じていただける結婚式をお届けします」と、ブライダル事業部料飲統括料理長で事業開発本部キッチン部門統括の谷重学様はおっしゃいます。
手数をかけたレストラン
クオリティの料理を提供
- 婚礼で提供しているコース料理の一例
「たったひとつの体験」を演出する上で、空間やサービスとともにune osakaが大切にしているのが料理です。「例えば、100本のバラと指輪を一皿に表現し、プロポーズをイメージするなど、ストーリー性を持たせています。また、コース全体を通してお客様の期待値を超える、レストランクオリティの料理でおもてなしをしています。調理の観点で言えば、丁寧に作り込んだ、いゆわる“手数が多い”料理をお出ししているということです」(谷重様)。
淀屋橋ステーションワン30階で営業をしている4つの業態のうち、une osaka、3万3000円のコース料理を主体とするラグジュアリーレストラン「SOA」(26席、個室1室を含む)、客単価約7000円のハイカジュアルレストラン「COVE DINING」(54席、個室4室を含む)の3業態がディライト株式会社の経営です。さらに、同じフロアのカフェ&バー「YODOYABASHI SkyTerrace Cafe & Bar」(最大23席)も、運営委託を受ける形で同社がオペレーションをしています。この複数業態を一括で運営することによって、収益性を確保しつつも、ウエディングで期待を上回る料理の提供が可能になるそうです。
- 谷重学様。優れた料理人に贈呈される「ディシプル・オーギュスト・エスコフィエ」の栄誉称号をお持ちです
「結婚式のご利用は週末が中心です。同じフロアに平日のご来店が多いレストランを併せて出店することで、調理を担当するスタッフの配置などを機動的に行っています。une osakaでお出しする料理のうち、作り込みに時間のかかるメニューの仕込みは、レストラン営業と並行して平日に行っています。週末に向けて丁寧な調理ができます」(谷重様)
「世界で最も幸せを創造する
企業」が厨房に求めたもの
ディライト株式会社は、「世界で最も幸せを創造する企業」をビジョンに掲げ、「喜び上手、喜ばせ上手」を企業理念とする企業です。「基本的には、お客様、従業員、お取引先という3つの軸で、それぞれどういうことができるかを考え、実践しています。お客様に対しては期待値をどう超えるかが大切ですし、従業員に対しては、働きがいをもってもらいたいと考えています。働くとはどういうことかを伝え、それぞれが自分にとっての幸せについて考え、日常の仕事に落とし込んでいきます。そのためには働きやすい環境の整備が欠かせません」(谷重様)。
- 「コンビオーブンは熱ムラがなく、繊細なものを加熱するときに便利です。テリーヌやパテなど、温度帯を均一にして徐々に仕上げていくときにはデルタモードで加熱をしています」(谷重様)
お客様の期待値を超える料理を提供しつつ、従業員にとって働きやすい環境づくりを進める上で、厨房機器は重要な役割を担うハードの一つです。今回、une osakaでは、バリオの大容量パンを導入なさいました。
「大量調理に適しているだけでなく、時間の有効活用ができるのではないかと考えて、初めて導入しました。料理のソースは、既製品のベースを使うのではなく、従業員の教育も兼ねて、素材からベースを作っています。その分、時間はかかりますが、長時間煮込むときはバリオのオーバーナイトクッキングに任せます。圧力がかかる機種を入れましたので、豆でスープを作る際は圧力をかければ加熱時間が短縮できます」(谷重様)
fujimakのイベント等に何度も足を運び、検証を重ねた上でバリオ大容量パンの採用を決められただけに、性能は期待通りだったと谷重様はご評価くださいました。「メリハリをつけた調理に貢献してくれています。この機器を初めて扱うスタッフが大半ですので、触っていく機会が増えるうちに、なぜこの機器を使うのかを理解して、使い方のアイデアが出てくると思います。その動きが厨房内に広がって、調理オペレーション全体に落とし込めていくと、よりメリハリの効いた調理が可能になるはずです」(谷重様)。
- バリオ大容量パン(上左写真)のほか、パコジェット4、真空包装機、ブラストチラーをお使いいただいています(下右写真)。「ジェラートや野菜のピューレづくりには、パコジェットを使っています。最新機種は音が静かで改善された点も多く、安定性が増しているようです」(谷重様)
「fujimakの機器は
フォルムがきれいですね」
これまでご紹介してきたように、une osaka では、fujimak製品を数多くご利用いただいています。厨房の設計と施工もfujimakがお手伝いしました。
「当社の厨房づくりは、その施設でやりたいことをもとに自分たちでオペレーションを組み、厨房のイメージを具体的に作り込んだ上で設計をお願いする、というスタイルです。fujimakはその要望にきちんと対応してくれましたので、やりやすかったです。fujimakの製品は生産性の向上に役立つ機器が多いだけでなく、フォルムがきれいで、清掃がしやすいです。きれいに使い、清潔な状態を保とういう気になりますので、労務環境を清潔に保つ上でも有効です」(谷重様)
- ベーカリー機器もfujimak製品をお使いいただいています。ホイロ(発酵器)にベーカリーオーブン2台を載せてご使用です
大阪を象徴する目抜き通りである御堂筋の北側玄関口に位置する淀屋橋ステーションワンには、館内のオフィスで働く人だけでなく、買い物を楽しむ人、日常の食事やハレの食事を楽しむ人など、さまざまな利用者が訪れます。谷重様は、30階で運営するune osakaと3つの業態で、「ビル全体の賑わい創出に貢献したい」とおっしゃいます。une osakaでのウエディングを利用される方が増えるにつれて、館内で、より満ち足りた、華やいだ笑顔を見かける機会が増えるようになるはずです。
- 谷重学様は若手料理人の育成にも熱心に取り組んでおられます
関連製品・サービス
| 施設名 | une osaka |
|---|---|
| 席数 | 100席(着席の場合) |
| 経営 | ディライト株式会社 |
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区北浜3-6-22 淀屋橋ステーションワン30階 |
| 開業 | 2025年9月 |
| Webサイト | https://une-osaka.com/ |