お客様事例ホテルインディゴ犬山有楽苑

中京圏の奥座敷・犬山。この地で長らく親しまれた旧「名鉄犬山ホテル」跡地に、2022年3月1日、「ホテルインディゴ犬山有楽苑」が開業しました。建物の所有は名古屋鉄道様で、名鉄ホテルマネジメント犬山様が、IHGホテルズ＆リゾーツ様の日本法人であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパン様にホテル運営を委託しておられます。

「ホテルインディゴ」というブランドは、「その街の個性と地元の魅力を映し出すライフスタイル・ブティックホテル」がコンセプト。「ホテルインディゴ箱根強羅」「ホテルインディゴ軽井沢」に続き、日本でこのブランドを冠した3軒目のホテルとなるホテルインディゴ犬山有楽苑は、天守が国宝に指定されている犬山城の麓に立地し、ホテルの近くを木曽川が流れます。また、名古屋鉄道様が管理する国宝の茶室「如庵（じょあん）」に隣接しています。

「お客様は、敷地や館内の至る場所から犬山城を眺めることできます。2つの国宝を身近に感じながら滞在いただけるのが当ホテルの大きな魅力です。犬山の歴史や伝統を感じながら、リラックスした時間を過ごしていただきたいと思います」。名古屋鉄道不動産事業本部の開発部でホテルインディゴ犬山有楽苑の立ち上げに携わってきた、開発課の小野和彦様はこうおっしゃいます。

客室数は156室。料飲施設は、レストラン「Indigo Home kitchen Yamateras（車山照）」、バー「the BAR Yoyama（夜車山）」のほか、4つの宴会場で構成されています。国の重要無形民俗文化財に指定されている犬山祭の車山（やま）^※をイメージしたインテリアのバーが象徴するように、犬山という街に身を置くことで得られる高揚感や安らぎを、ホテル内のあらゆるスペースで感じることができます。

「料理は、フランス人の料理長が、地元の食材や犬山にゆかりのある食材や名前を積極的に採り入れて考案しました。地域密着のメニューを通じて、犬山の魅力を存分に味わっていただけるはずです」（小野様）

※「山車（だし）」ではなく、「車山」と書いて「やま」と読みます。

ホテルインディゴ犬山有楽苑の開業に際して、fujimakは厨房設計のコンサルティングをご用命いただき、加熱機器や冷却機器などの厨房機器を納入いたしました。

「IHGホテルズ＆リゾーツのレギュレーションを満たす設計や施工ができるかどうか、日本におけるホテル厨房の施工実績が豊富かどうか、自社製品をどの程度揃えているか、そして、当社の予算に合致した提案かどうか──。これらの観点による選考を経て、厨房をfujimakに依頼しました」（小野様）

ご用命をいただいたのは約３年前。頻繁に打ち合わせを重ね、ご要望を承りながら衛生的で機能的な厨房を設計・施工しました。小野様にこの間のfujimakの担当者の姿勢についてご評価を伺いました。

「設計段階から、保健所などの行政機関に対して、いつ、どのような申請が必要になるかといった与件を早めに提示していただいたことが良かったです。厨房の担当者が海外にいるIHGホテルズ＆リゾーツに照会した方がよい事項の洗い出しなども的確でした。準備期間の多くがコロナ禍と重なっていただけに、スケジュールの遅延を起こさないように先を読んで業務を進めていただきました」（小野様）

小野様と一緒にご担当いただいた開発課サブチーフの浅野聖奈様も、「専門用語を並べるのではなく、説明が分かりやすかったこと、対応が迅速だったことがありがたかったです」とコメントをいただきました。

ホテルインディゴ犬山有楽苑の主要な厨房施設は、レストラン「Indigo Home kitchen Yamateras（車山照）」の厨房、バンケット厨房、そしてバー「the BAR Yoyama（夜車山）」の厨房です。全ての施設にfujimakの加熱機器や冷却機器などをお納めしました。「IHGホテルズ＆リゾーツの厳格な衛生基準に合致した厨房が出来上がりました。機器類も、安全性への工夫が随所に施されていることがよく分かります」と小野様。浅野様は、「バンケットの厨房にはバリオシリーズ大容量パンなど、最新の機器も設置しています。完成した厨房を初めて見たときは、厨房機器の進化を実感してワクワクしました」とおっしゃいます。